国内取引と海外取引の違いとは

国内取引と海外取引の違いとは

 

貿易において、海外取引とは文字通り「海外諸国との取引」となります。日本とそれ以外の国との取引になりますから、日本では通用するものがまったく通用しないということは当たり前のように発生します。

 

1. コミュニケーション(言語)

2. 法律(契約や商習慣)

3. 通関手続き

4. 支払いや通貨

 

では、これらを順番に見ていきましょう。

1. コミュニケーション(言語)

まず何といっても言語の違い、言葉の違いがあります。海外貿易、海外取引の場合、日本語以外の言語が必ず発生します。自国の言語でやり取りするのか、それとも世界の公用語である英語を使用するのか、それとも取引相手の国の言語でやり取りをするのかを確認しなければなりません。

ただ、どのケースでも意思疎通がうまくいかなかったり、また誤解されてしまったり、勘違いしたりということが発生します。

そのため、これらのコミュニケーション上のミスを防ぐためには、きちんと記録をとって置くことやこれらを見越した契約をしておく必要があるのです。

 

  • 取引相手とのやりとりをメールやFAXなどの文書でお互いにしっかりと確認し合いながら進める
  • 結果を全て含めた契約書を作成する

 

2. 法律(契約や商習慣)

「インコタームズ」というルールをご存知でしょうか。

International Commercial Terms:国際規則、国際な商習慣

と呼ばれ、国際商業会議所(ICC)が制定しています。これは世界共通の貿易取引条件となっており、1936年に制定されています。これによって取引相手との誤解やコミュニケーションの問題を回避することができるようになりました。

インコタームズは、具体的には商品におけるリスクを負担する範囲およびコスト負担の範囲を決めています。商品におけるリスク負担では、商品が破損などしたときに、売主と買主のどちらが責任を負うのかを決め、また、コスト負担の範囲では、輸送や通関や貨物の保険に関連する費用を、売主と買主のどちらが負担するのかを決めています。

ただし、インコタームズは法律ではないため強制力はありません。

法的な強制力を持たせるためには、売る側、買う側が双方で、インコタームズを契約書に記載することが必須です。これによってはじめて法的効果を発揮することになります。

なお現在では、「インコタームズ2010」では、時代の変化に合わせて構成や変更され、EU連合などの間での貿易取引や商取引における電子通信や輸送上の実務が含まれています。

 

インコタームズについては、別途詳細をご説明します。

また、国によって法律は違いますから、そういった側面からも注意が必要です。

たとえば輸入の場合、取引相手の輸出の規制と日本の輸入規制を確認しなければなりません。輸出の場合は、逆に日本の輸出の規制と取引相手の輸入規則やその他の取引の規制について確認が必要です。例えば国によってはライセンス(免許)が必要だったり、商品規格があって、それにマッチしていないと通関できません。また、輸入では、国内販売時の規制や規則も確認しておかないと、せっかく苦労して輸入した商品が、市場に流通させることができないこともあります。

 

3. 通関手続き

海外取引において、商品売買を行う際に、必ず関税が発生します。買い手側は、関税申告をして輸入許可を得ていなければ、商品を引き取ることすら出来ません。通関できなければ、流通にも乗らないので商品を販売することもできなくなってしまいます。

 

4. 支払いや通貨

売り手と買い手がそれぞれ異なる国に存在するため、商品をどのように納品して、どのように金額を受け取るか、または支払うかが重要になります。

これらは同時に行われることがないため、リスクがあります。さらに使用通貨がそれぞれ違うので、外国為替も深く関連しています。そこで、双方のリスクを減らし、安全な取引を行うために、「信用状取引」という形式が採用されるようになりました。

また最近はネット環境の発展により、あたかも国内と取引をするかのように、電信での送金決済が可能になりました。

為替の変動リスクについては、取引通貨を自国通貨とすることができれば、それがベストですが、困難な場合が多く、そのようなケースでは、為替予約などでリスクヘッジするなど、いくつかの方法を採用する必要があります。

 

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